音楽の寓意
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/15 03:07 UTC 版)
『音楽の寓意』(おんがくのぐうい, 伊: Allegoria della Musica, 英: Allegory of Music)は、イタリアのルネサンス期の画家ドッソ・ドッシが1530年頃に制作した絵画である。油彩。主題の特定が困難な場合が多いドッソ・ドッシの絵画の中でもとりわけ難解な作品として知られる。主に音楽の寓意と考えられているが、寓意の具体的な内容については諸説が入り乱れて定説がない。絵画に描かれている人物については、かつては愛と美の女神ヴィーナスと鍛冶神ウルカヌスとされていたが、現在は『旧約聖書』「創世記」のトバルカインとする説でおおむね一致している[2]。おそらくフェラーラ公爵アルフォンソ1世・デステのコレクションに由来し、ボルゲーゼ・コレクションを経て、現在はフィレンツェのホーン美術館に所蔵されている[1][2][3]。
- ^ a b “Dosso Dossi, Allegoria della Musica, 1530 ca., olio su tela”. ホーン美術館公式サイト. 2021年5月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m 『イタリア・ルネサンス 都市と宮廷の文化展』p.194。
- ^ a b c d e “Dosso Dossi”. Cavallini to Veronese. 2021年5月3日閲覧。
- ^ カイ・シャプラーム「「音楽の起源と発展について」 ―一六〇〇年以前の音楽史記述における諸問題」『言語文化』第32号、明治学院大学言語文化研究所、2015年3月、268-271頁、CRID 1050001202953508096、hdl:10723/2840、ISSN 0288-1195。
- 1 音楽の寓意とは
- 2 音楽の寓意の概要
- 3 参考文献
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