韓国の米国産牛肉輸入問題
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「サイバーテロ」の記事における「韓国の米国産牛肉輸入問題」の解説
2008年4月に米国産牛肉の輸入緩和が合意されたことを機に、牛海綿状脳症 (BSE) に対する不安から根拠のない噂(BSE怪談)がインターネット上で広がり、不満が李明博政権に向けて吐き出され、ついには大規模なデモに発展している。 デモの主張は米国産牛肉の輸入問題から多岐に渡る不満が複合している。攻撃対象は政党から警察、テレビ局や民間企業まで及ぶ。 2008年6月1日、大韓民国の与党ハンナラ党のウェブサイトがクラッキングされた。トップページにネコの写真が掲載され、李明博大統領を侮辱する文章などがハンナラ党政策委員会名義で数回掲載された。ハッキング者は「猫ハッカー」と呼ばれ、ネチズン達から市民まで猛烈な支持を得た。6月3日、警察庁サイバーテロ対応センターは「猫ハッカー」を検挙したと発表した。犯人は37歳男性、プログラマー歴8年というベテランで、「国民が(米国からの)牛肉輸入に反対しているのにも関わらず、それを強行しようとする政府方針に対して不満を持った」と説明したという。 2008年6月2日、ソウル地方警察庁第1機動隊のウェブサイトがクラッキングされた。トップページにホッキョクグマの写真が掲載され、「た、叩いたら、い、痛いよ」という一文が表示された。警察では、ろうそく集会(デモ)で衝突した際、暴力で鎮圧したことに対する抗議と見ている。 同日、韓国マクドナルドのウェブサイトがハッキングされた。アダルトサイトへ自動的にリンクされていた。インターネット上で、「マクドナルドは生後30カ月以上の米国産牛肉を使う」という噂が流布したのと同時に発生したことから、腹いせによるクラッキング行為という見方も出ている。
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