鞭などいらぬ水平に水平に砂つむ馬とは? わかりやすく解説

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鞭などいらぬ水平に水平に砂つむ馬

作 者
季 語
季 節
出 典
風の背中 
前 書
 
評 言
 鈴木勁草秋田県出身根っから俳人である。
 終戦間際旧制中学入学したときは軍事教練を受け、敗戦後は全く価値観変わった新制高校教育注ぎこまれた上、長引く戦後不況真っただ中放り出されてしまう。
 その後上京することになるのだが、昭和20年代後半地元秋田での厳し労働環境経験している。
  かつぎし重み昼寝さめし後も
  雁啼くや手の温みあるシャベルの柄
  汽車通除雪人夫棒立ち
  崖にどんづまる夜業の灯の厚み
  夕ざくら土工吃って酔うはよし
 勁草俳句通底する弱者への温かい眼差しは、この時期体験した手足感覚が、生涯通して身に沁みついているであろう
 当時物資の運搬手段は、その頃出始めオート三輪呼ばれた自動車のほか、人力で引く車か馬力即ち馬に牽かせる荷車主だったようだ。木と出来ている車輪摩擦大きく動き出す瞬間の力は並みではない。
 145歳から俳句作り始め、「べんがら」の村山古郷師事した古今俳書読み漁り高校文芸部ではその博識一頭地を抜く存在であったという。
 現場に身を置き、つねに低い目線から物を見る俳句作り基盤をすでにこの時期から強固にしている。 作品から作者の伝えようとするイメージストレートに伝わってくる俳句少なくなった現在、折にふれて鈴木勁草読み返すと、現代俳句もやもやすっとする。(つづく)
 
評 者
備 考
 



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