永井潮とは? わかりやすく解説

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永井潮

永井潮の俳句

おぼろにて丸し佳人の言葉尻
げんげ田を昼無防備でわたりきる
ていねいに包む春愁小風呂敷
クレマチス咲く中年は美しき
リヤカーで八月の海売り歩く
八月は蛹で過ごすことにする
冷戦のころ鈴虫を飼いいたり
初時雨宇治十帖にさしかかる
夜桜や死んで陸軍上等兵
大噴火秘め初富士の翳りなし
孤独死やタンポポの絮風運ぶ
寒鴉淋しいときは笑い出す
数万の落葉が息をしていない
日向ぼこ使わぬ骨があたたまる
春を待つ有袋類となっている
春風に脇の甘さを突かれけり
木枯がアルバムの顔連れてくる
枯野まで杭打ち今日を終わらせる
柊の垣より言葉出て遊ぶ
橋のなき橋の地名や初御空
水打って失いし日が匂いだす
水疲れもう噴水に戻れない
男一人足して枯野が釣り合えり
立冬と黒板に音立てて書く
莫迦なことしてしまいけりねこじゃらし
萩寺の萩よく見れば涙ぐむ
蝌蚪の尾のひりひり痛む夜もあらむ
蟬の穴辿れば火宅あるごとし
逃げ水の先を別れた人歩く
雪吊りを解かれし松の深呼吸
雪女ためらいがちに句を直す
雲雀追ってきて青空でつんのめる
霜おりてあの人が毀れはじめる
青春の過ちの嵩かき氷
黙祷の地にるいるいと黒日傘
 



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