非破壊試験技術者資格試験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 05:48 UTC 版)
「非破壊検査」の記事における「非破壊試験技術者資格試験」の解説
世界的には非破壊検査の技能者/技術者の資格規定としてISO9712が定められており、日本ではこれを元にJIS Z 2305 「非破壊試験-技術者の資格および認証」によって、放射線透過試験、超音波探傷試験、磁粉探傷試験、浸透探傷試験、渦電流探傷試験、ひずみ測定の計6分野ごとに易しい順にレベル1/レベル2/レベル3の資格認定が定められている。毎年春と秋の年2回実施される試験では、毎回12,000人ほどの受験者がおり、合格率は概ね50%/30%/20%程度となっている。合格者は登録することで有効期間5年間の資格を得ることになり、5年後に1度書類上で更新することでさらに5年間、資格が延長される。更新可能なのは5年目の1回のみであり、10年後には有効期間が切れるため、それ以降も資格を得るには再認証試験の受験と合格が必要になる。 また、6分野3レベルのJISによる資格とは別に、日本非破壊試験協会では、協会の規格 NDIS 0602 に基づいてレベル3よりさらに上位の資格として「非破壊検査総合管理技術者」の資格試験を実施している。この非破壊検査総合管理技術者になるための試験の受験資格は、JIS Z 2305 での6分野すべてにおいてレベル2以上の資格を有し、さらに放射線透過試験又は超音波探傷試験を含む4分野ではレベル3の資格を有し、その後に2年以上の実務経験があり、また、協会の「非破壊検査による品質管理等に関する講習会」(非破壊検査総合管理技術者の認証対象講習会)を受講し修了試験に合格している、という多くの条件がある。 この他、航空宇宙産業ではNAS-410(NAS Certification & Qualification of Nondestructive Test Personnel)を元とした資格が必要とされる。
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