非正規雇用・格差社会・ワーキングプア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 02:44 UTC 版)
「第14循環」の記事における「非正規雇用・格差社会・ワーキングプア」の解説
正規雇用が減少する一方、非正規雇用が増加した。正規雇用は2002年の3489万人(労働者の70.6%)から2007年には3441万人(同66.5%)へと減少し、非正規雇用は同時期に1451万人(同29.4%)から1732万人(同33.5%)へ増加している。2009年の経済財政白書は非正規雇用が増加した要因として労働法制の規制緩和、高齢化などをあげている。また同白書は賃金、家計所得における格差の拡大を指摘し、その背景に非正規雇用の増加があるとしている。 賃金の低い非正規労働者(年収200万円を下回る労働者は正規雇用で10.4%、非正規雇用で76.8%)の増加により、ワーキングプアが増加している。2006年には年収200万円以下の労働者が1023万人、労働者全体の22.8%を占め、21年ぶりに1000万人を突破した。この頃は企業が業務を拡大していた頃であり、低賃金ではあっても収入の道は確保されているとして社会の注目を集める事は少なく、早くから警鐘を鳴らしていた経済学者・政治家は時代の趨勢のなかで単に「小泉・竹中路線への反対者」程度の扱いを出ることはなかった。
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