震源周辺のテクトニクス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 00:15 UTC 版)
「北海道胆振東部地震」の記事における「震源周辺のテクトニクス」の解説
サハリン・北海道中軸部では、白亜紀から始新世におけるオホーツクプレートのユーラシア大陸東縁への沈み込み、漸新世におけるオホーツクプレートの右横ずれ運動、中期中新世における背弧海盆運動による右斜め衝突運動などによって、厚い大陸地殻が形成された。日高山脈では、後期中新世以降における千島海溝の斜め沈み込みに伴う千島前弧スリバーの西進による東西短縮運動によって急激に隆起した。この急激な隆起は後期鮮新世には衰え、おもな東西短縮の場は日本海東縁へと移動したとされている。しかし、現在でも日高山脈付近では東西短縮が継続しており、活断層として石狩低地東縁断層帯などが分布しているほか、1982年(昭和57年)には内陸地殻内地震の浦河沖地震 (Mj7.1) が発生している。 この地震の震央付近では以前にも、1942年2月28日、1949年4月20日、2014年7月8日、2017年7月1日にMj5以上の地震(2014年の地震はMj5.6、2014年以外の地震はいずれもMj5.1)を観測している。
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