雲形の定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/17 04:16 UTC 版)
ハワードと彼の共同事業者ウィリアム・アレン(William Allen)は、アスケジアン学会と呼ばれた小さな哲学グループを作った。ハワードは1802年12月のアスケジアン学会の会合で、「雲の変形に関する試論」という題で講演し、雲形の体系的な分類法を提案した。彼はその雲形を区別するのに巧妙にも伝統的なラテン語を用いた。このラテン語を用いた体系的な雲形の分類法は世界的に広まることとなった。この雲形の基本はシーラス(巻雲)、キュムラス(積雲)、ストレイタス(層雲)、ニンバス*(雨雲)である。この分類法は、18世紀のスウェーデンの博物学者カール・フォン・リンネによる植物界と動物界の適切で秩序立った命名法を参考にしており、雲の構造に応じた分類を意図していた。各々の雲形の名前は雲の様態によって注意深く定められており、植物界と動物界の分類方法と同様にその永続性を意識して作られていた。この雲の分類法に関する彼の論文は、1803年にThe Philosophical Magazine 誌にも発表された。 ハワードによる雲形の基本的な定義は以下の通りである。 「巻雲(cirrus)」はラテン語の「髪の房」に由来し、平行な、あるいは曲がった、あるいは拡散している繊維状のもので、あらゆる方向、あるいは全ての方向に伸長可能である。 「積雲(cumulus)」はラテン語の「積み重なった塊」に由来し、凸状や円錐形の塊で水平な基礎から盛り上がっている。 「層雲(stratus)」は「層」に由来し、広く伸びた、連続した水平な薄板状のもので、下から上に向かって盛り上がっている。 「雨雲(nimbus)」は「雨」に由来し、雨を降らせる単独の雲、もしくは複数の雲の集合。それは、水平な薄板状であり、積雲が側面や下から入ってくるが、その上に巻雲が拡がる。
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