雪女2486
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/17 04:20 UTC 版)
西暦2486年、第四氷河期が迫り、地球は寒冷化しようとしていた。20世紀初頭に世界大戦が起こり、数時間で生物のほとんどが死滅。生き残ったわずかな人類は、数世紀に渡って、細々と子孫を残していた。人類に迫るのは、寒冷化のみならず、世界大戦の遺物である殺人ロボット群、特殊能力を持ったミュータントも含まれる。しかし、危機意識を持つのは人類だけだった。ロボットは寒冷化によって太陽エネルギーを絶たれ、遠からず作動不能になるはずだが、彼らは保身を考える能力はなかった。それは、本能に支配されたミュータントも同様だった。 「おじいちゃん」から、雪女の話を聞かされて育った「ぼく」は、年長の少年と畑に出る。ミュータントにより、ハウス栽培は荒らされていた。帰路、少年は寒波から逃げる相談を持ちかけるが、「ぼく」は、「吹雪がやまないと、老人や赤ん坊が耐えられない」と主張する。途中、2人は美しい女性が行き倒れになっているのを発見、「ぼく」が保護を主張する。少年はミュータントだと主張するが、「ぼく」は「雪女に頼めば、太陽を出してくれる」と反論する。 2人は吹雪のため、意識を失ったままの女性を連れ、廃墟に避難する。リスクを考え、なおも女性をミュータントだと主張する少年に対し、「夢がなくなったらさびしい」と食い下がる「ぼく」。女性は意識を取り戻しており、2人の会話を聞いていた。 やがて殺人ロボットが襲撃、少年は負傷して反撃不能になり、「ぼく」に逃亡を勧める。「ぼく」が棒でロボットに向かおうとした時、女性が立ち上がり、恐ろしい形相でロボットを凍りつかせ、倒した。いずこかへ去った女性を、少年はまだミュータントだと主張したが、「ぼく」に太陽が見えることを知らされ、雪女だと信じ、未来に希望を持つ。 補足 殺人ロボットの1体が、ゲッター1に酷似した胸部・脚部となっている。 「20世紀初頭」は原文ママ。 ミュータントの起源は明確にされていない(世界大戦の影響か、それともそれ以前からいるのか不明)。
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