陶板レリーフを用いたパブリックアートの制作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 23:57 UTC 版)
「ルイ・フランセン」の記事における「陶板レリーフを用いたパブリックアートの制作」の解説
現代壁画研究所の所長に就任すると、彼は焼き物―陶板レリーフを壁画にすることを始める。ヨーロッパで焼き物を勉強した後、日本の焼き物に出会い、それらの個性的な美しさに感銘を受けた。日本の焼き物は他には見られない“味”があり、その触感を壁画の中で生かせないかと考えた。彼が陶板を壁画にするにあたって大切にしていたことが二つある。一つ目は焼き物が焼きあがったときに偶然できる色を生かして制作を行ったということだ。陶板レリーフの色付けに用いる釉薬の色は、焼成すると思わぬ色が出ることがある。その偶然にできた色を生かし、また感じたり印象を受けたりすることを大切にして陶板の制作を行った。すべてを自分の意図通りにするのではなく、最後は自然にまかせる、という態度は彼が東洋から得た考え方でもある。二つ目は凹凸をつけて立体感を持たせるときに、色彩はなるべく単純に使うようにしたことだ。平面の絵とは異なり、三次元の陶板では奥行きが存在し、それによって影ができる。その立体と色のバランスをうまく調整することによって空間への広がりを持つパブリックアート作品を作り出した。
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