関係者による暴露
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 15:48 UTC 版)
「ロベルト・カルヴィ」の記事における「関係者による暴露」の解説
1991年7月に、イタリアの司法当局への情報提供者と転向したマフィアの構成員のフランチェスコ・マリーノ・マンノイアは、「カルヴィが殺害された原因は、アンブロシアーノ銀行破綻によりマフィアの資金が失われた報復であり、実際にカルヴィを殺害したのは当時ロンドンにいたマフィアのフランチェスコ・ディ・カルロであり、殺害命令を下したのは、マフィアの財政面、主にマネーロンダリングに深く関わったことから『マフィアの財務長官』と呼ばれたジュセッペ・ピッポ・カロと、『ロッジP2』のジェッリ元会長であった」と暴露した。 また、1996年に上記のディ・カルロがイタリアの司法当局の情報提供者へと転向した際には、司法当局の取り調べに対して、自らのカルヴィ殺害についての関与を否定したが、同時に「カルヴィ殺害の為にカロが自分に接触してきたが、依頼を果たすことは出来ず、後にカロに電話をした時には『あの件は既に全部片付いた』と述べていた」との証言を行った。 翌1997年にローマの検察官は、「ローマのマフィアの『バンダ・デッラ・マリアーナ」のボスの1人のエルネスト・ディオタッレーヴィや、ディ・カルロらと関係が深く、カルヴィ自身とも死亡する直前に会っていたことが複数の証人によって確認されているサルデーニャの実業家のフラビオ・カルボーニ、そして前出のカロがカルヴィ殺害に関与している可能性が高い」という結論を出した。
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