開催を中止した場合の代替競馬・続行競馬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 16:09 UTC 版)
「競馬の開催」の記事における「開催を中止した場合の代替競馬・続行競馬」の解説
天災地変やその他主催者の責めに帰すことのできない理由により開催が中止になった場合には、開催を後日に振り替えることができる。その日の競走が全て取りやめとなって、振り替えた場合は代替競馬と呼ぶ。代替競馬は必ずしも行われなければならないわけでなく、そのまま開催中止にすることもできる(地方競馬に多い)。ストライキによる開催の中止の場合には主催者側にも責任があるため、代替競馬を行うことが出来ない。 代替競馬は通常、当該週の開催最終予定日の翌日が多い。これは開催を順延する場合、同一開催内で開催日のみを順延する場合には各種法的な手続きは不要であるが別の競馬場等に振り替える場合には「事業計画の変更」の手続きが必要であり、中央競馬の場合には農林水産大臣の承認が必要となるためである。 いくつかの競走が行われた後、途中で開催が打ち切られて残りの競走を開催する場合には続行競馬(サスペンデッド)と呼ぶ。ただし、続行競馬を行うには消化された競走が開催予定の2分の1以下でなければならない。 代替競馬や続行競馬が行われる場合、公正確保の観点から出馬投票をやり直して施行される。ただし競馬の施行に支障がない場合には出馬投票をやり直さず、騎乗騎手や枠順などは変更せずに施行される。これは枠順などの変更に伴い、発売された新聞などの扱いなどの混乱を避けるためである。ただし競馬の開催が順延されたことで騎乗できなくなり、騎手変更が行われることはある。競馬の円滑な施行に支障がない場合は、特別登録または出馬投票のやりなおしは行わない。 開催中止となって代替競馬や続行競馬が行われない場合の中止された競走で重賞競走が行われる予定だった場合、その重賞競走は後日の日程に組み込まれ順延される。一部の特別競走も同様の処置がとられる場合がある。 フランスではストライキなどにより開催ができず代替開催をする場合、予定にない開催のために観客を入れずにレースを行う場合がある。
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