長期政権へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/12 02:07 UTC 版)
これ以後、1999年、2004年、2009年のいずれの州議会選挙でもSDFは勝利した。この間も、チャムリンとバンダーリーの一騎討ちの構図が継続したが、年を追うごとにチャムリン率いるSDFは政権基盤を強固にしていった。1999年州議会選挙ではSDFは議席数を24議席に増やし、2004年州議会選挙では32議席中31議席を獲得する圧勝、2009年州議会選挙ではついに州議会32議席を独占する完勝を収めている。シッキム州に割り当てられているローク・サバー(連邦下院)の1議席についても、1996年から現在に至るまでSDFが維持している。2004年にバンダーリーがSSPを離れて国民会議派(INC)に加入したため、以後の州議会選挙・連邦下院選挙においてSDFはINCと戦っている。しかし2009年の選挙を経て、連邦レベルでのSDFはINCを含む統一進歩同盟を支持する立場をとり、現在に至っている。 2009年末頃から、州政府閣僚を1994年以来務めてきたSDF重鎮であるプレム・シン・タマン(Tamang, Prem Singh. 通称の「P.S. ゴレイ(“Golay”)」で知られる)が、長期政権を維持するチャムリンへの批判・反対を開始している。2013年2月4日、タマンの影響力の下で、反SDFを掲げる新党シッキム革命戦線(SKM)が結成され、同年中にタマンがSDFを離党してSKM党首に就任した。これにより、SDFの最大の政敵は、バンダーリーからSKMに変わることになる。 2014年4月12日のシッキム州議会選挙と連邦下院選挙では、SDFとSKMが事実上の一騎討ちを繰り広げた。SDFは両選挙で勝利を収めたが、州議会については、州都ガントクの選挙区を中心に10議席をSKMに奪われ22議席に後退した。党勢の後退はあったものの、チャムリンは5期目の州首相に就任している。
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