鎧擬亜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 14:49 UTC 版)
「鎧伝サムライトルーパー」の記事における「鎧擬亜」の解説
「真(まこと)を智(さと)り、人を信(しん)じ、礼(れい)を尽くして正義(せいぎ)を行なう、これぞ仁(ひと)の途(みち)なり。」 鎧擬亜(よろいギア)は主人公たちと四大魔将が戦闘の際に装着する鎧で、この鎧をめぐっての戦いが本作品の物語の主軸ともなっている。元々は阿羅醐が纏っていた「人間の怨念で作られた」鎧を分割した上で、封印・浄化するために作られた物であり、テレビシリーズにおける現代(1988年)では同世代の若者たちが資質の持ち主として現われる。 鎧擬亜は通常時は異空間に存在し、「アンダーギア」とよばれる防着を装備した上で、それぞれが所持している光の玉を介して「武装!○○!」のキーワードで出現、持ち主に武装される。アンダーギアは弾動力による超人的な力を生み出すと共にその反動を抑え、鎧の負の力を身体に逆流させないために用意されたものであるが、それでも鎧を纏っている間は体力を著しく消耗するため、ぎりぎりまで武装せずアンダーギア姿で戦うこともしばしばである。 鎧にはそれぞれ烈火・金剛・光輪・天空・水滸・貴力・漆黒・薬師・夢幻という名前がつけられ、身に纏えば超絶的な力を得ることができる。またそれぞれ、仁・義・礼・智・信・忠・孝・悌・忍の心に対応しており、この心を持つものにしか纏えない。 9体の鎧擬亜の内、夢幻・漆黒・貴力・薬師の4体は後に再び阿羅醐の手に渡り、その力で形状が変化したため、本来の姿とは異なる禍々しい外見になっている。また作られるはずだった10体目も、その材料に相当する阿羅醐の兜が妖邪に持ち去られ、10体目に宿るはずの「勇」の心と「技藝」の力は妖邪「剣舞卿」になってしまった。 鎧のカラーリングについては、『若騎伝ゴーユーV』の題で提出された初期案の時点では金剛の鎧が紫色であるなど、放送時までに大幅にカラーリングが変更されたものも存在する。またデザインを手がけた岡本英郎によれば、烈火の肩や金剛の胸などに配されている家紋風のエンブレムを始め、自身が本作品以前に参加していた『超人機メタルダー』でのデザイン作業の際のアイディアが多く盛り込まれているという。主人公たち5人の鎧は、後年制作された『MESSAGE』でも新規にデザインが起こされ、より戦国甲冑に近いフォルムへとリファインされた。アンダーギアも併せてリファインされているが、こちらは設定が提示されているのみに留まっている。
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