鉄道作業局E4形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/28 14:33 UTC 版)
「国鉄7700形蒸気機関車」の記事における「鉄道作業局E4形」の解説
この機関車は、勾配線区用として製造されたもので、テンダ機関車でありながら粘着重量の増加を図るため、機関車部分に側水槽を設けているのが特徴である。また、ボイラーの火室は広火室式のベルペヤ火室を採用している。歩み板は前端梁から一直線に通されており、運転室もイギリス様式の開放的なものである。煙室は短くボイラーの第2缶胴上に蒸気ドーム、火室上に安全弁を設置しており、煙室も短い。炭水車は、同時期に導入された5500形と同じもので、台車は3軸固定式である。 製造時、砂箱は煙室の横、シリンダの真上に設置されたため、弁装置はアメリカ型スチーブンソン式に見えるが、イギリス様式の基本型である。砂箱は位置的に使い勝手が良くなかったのか、早期に後方へ移設されていた。 使用線区は、東海道線の箱根越えや逢坂山越えの勾配区間で、後に信越線、磐越線に移った。信越線のものは1915年(大正4年)、ボイラー上に容量0.5m³の重油タンクを設置して、重油併燃方式となっていた。廃車は、全車1927年(昭和2年)で、民間に払い下げられたもの、保存されたものはない。
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