鉄湯釜
主名称: | 鉄湯釜 |
指定番号: | 2492 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1983.06.06(昭和58.06.06) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | 建久□□歳次戊午四月廿二日の鋳出銘がある |
員数: | 1口 |
時代区分: | 鎌倉 |
年代: | 建久9年(1198) |
検索年代: | |
解説文: | 鉄製の大型釜はすでに奈良より使用されており、またこの種の類似の遺品として鉄製の湯船がある。湯船としては東大寺大湯屋所在の鉄湯船(建久八年-一一九七在銘・重文)をはじめ、先年重文に指定された成相寺・智恩寺の鉄湯船(共に正応三年-一二九〇在銘)などが知られている。 これは鋳鉄製で、胴上部に幅広の鍔をつけた湯釜である。肩には左廻りに「建久□□歳次戊午四月廿二日 熊野山本宮釜 願主□□聖奉入」の鋳出銘があり、湯釜としてはわが国最古の在銘遺品である。装飾はないが大型で形姿よく,鋳技の優れた基準作である。 |
鉄湯釜
主名称: | 鉄湯釜 |
指定番号: | 2495 |
枝番: | 01 |
指定年月日: | 1984.06.06(昭和59.06.06) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | 大筥根山東福寺湯釜一口、別当法橋上人位隆実、文永五歳〈戊/辰〉十一月十二日の鋳出銘がある |
員数: | 1口 |
時代区分: | 鎌倉 |
年代: | 文永5年(1268) |
検索年代: | |
解説文: | 鉄鋳造、胴上部の外側に鍔をつけた湯釜。肩は撫形で三条の紐をめぐらせ、口縁部には立上りを付ける。(一)は鍔を欠いている。(一)・(二)共に肩に銘文を鋳出している。 現在知られている鎌倉時代以前の湯釜・湯船の遺品には既に重要文化財に指定されている東大寺大湯屋所在の湯船(建久八年=一一九七)、熊野本宮大社湯釜(建久九年=一一九八)、成相寺湯船(正応三年=一二九〇)、智恩寺湯船(正応三年=一二九〇)などがある。 この二口は文永五年(一二六八)と弘安六年(一二八三)に箱根神社の神宮寺である東福寺の浴堂用湯釜として鋳造されたもので、弘安六年銘のものには鋳物師磯部康広の作者銘がある。二口共に大形で形姿よく、鋳技も優れた堂々とした遺品である。 |
鉄湯釜
主名称: | 鉄湯釜 |
指定番号: | 2495 |
枝番: | 02 |
指定年月日: | 1984.06.06(昭和59.06.06) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | 大筥根山東福寺浴堂釜一口、別当法眼和尚位隆実、弘安〈癸/未〉五月一日大工豆州礒部康広の鋳出銘がある |
員数: | 1口 |
時代区分: | 鎌倉 |
年代: | 弘安6年(1283) |
検索年代: | |
解説文: | 鉄鋳造、胴上部の外側に鍔をつけた湯釜。肩は撫形で三条の紐をめぐらせ、口縁部には立上りを付ける。(一)は鍔を欠いている。(一)・(二)共に肩に銘文を鋳出している。 現在知られている鎌倉時代以前の湯釜・湯船の遺品には既に重要文化財に指定されている東大寺大湯屋所在の湯船(建久八年=一一九七)、熊野本宮大社湯釜(建久九年=一一九八)、成相寺湯船(正応三年=一二九〇)、智恩寺湯船(正応三年=一二九〇)などがある。 この二口は文永五年(一二六八)と弘安六年(一二八三)に箱根神社の神宮寺である東福寺の浴堂用湯釜として鋳造されたもので、弘安六年銘のものには鋳物師磯部康広の作者銘がある。二口共に大形で形姿よく、鋳技も優れた堂々とした遺品である。 |
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