量子論上の観測問題とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 量子論上の観測問題の意味・解説 

量子論上の観測問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 04:17 UTC 版)

ロジャー・ペンローズ」の記事における「量子論上の観測問題」の解説

皇帝新しい心』以降著書で、現在の量子力学定式化では現実の世界記述しきれていないという主張展開している。(学術論文としても提出している) 量子論には波動関数ユニタリ発展(U)と、波束の収縮(R)2つ過程が(暗に含まれているが、現在の量子力学方程式ではUのみを記述しており、それだけでは非線形R過程説明つかない。すなわち、現在の量子力学定式化はRが含まれていないため不完全であるとする。そして、Rに相当する未発見の物理現象存在していると考え量子重力理論正し定式化には、それが自ずと含まれているだろうと唱えた。 『皇帝新しい心』の続編として出版された『心の影』では、上記仮説をより進め、UとRを含む仮説理論として「OR理論(Objective-Reduction、客観的収縮)」を提唱した量子レベル世界から古典的なマクロ世界作り出しているのは、重力であり、重力がRに相当する現象引き起こすとする。量子線形重ね合わせとは、時空重ね合わせであり、重ね合わせ同士重力的なエネルギー差が大きくなる宇宙重ね合わせ保持できなくなって、ひとつの古典的状態に自発的に崩壊するというモデルである。 その後著書The Road to Reality』の中で、OR理論検証するための実験FELIX:Free-orbit Experiment with Laser-Interferometry X-rays)を提案している。 これらの主張は、量子論におけるいわゆる観測問題」あるいは「解釈問題」と呼ばれる議論関連している。

※この「量子論上の観測問題」の解説は、「ロジャー・ペンローズ」の解説の一部です。
「量子論上の観測問題」を含む「ロジャー・ペンローズ」の記事については、「ロジャー・ペンローズ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「量子論上の観測問題」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「量子論上の観測問題」の関連用語

量子論上の観測問題のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



量子論上の観測問題のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのロジャー・ペンローズ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS