野党の分裂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 14:19 UTC 版)
「2020年キルギス反政府運動」の記事における「野党の分裂」の解説
10月6日にはクバトベク・ボロノフ(ロシア語版)首相とダスタンベク・ジュマベコフ(英語版)議会議長が辞任を表明し、一部の野党が『調整評議会』を設立し、35人の議員が占領された議事堂の代わりにビシュケクのドストゥク(Dostuk)・ホテルに集まり緊急会合を開催し、前日解放されていたサディル・ジャパロフを首相代行に、またミクティベク・アブディルダイェフ元内務大臣代行を議会議長に選出した。ただし本来ならば120人中61人以上の議員の出席を必要とし、また公開されなければならず、いずれも満たしていない。定足数については代理投票を使ったとの主張もあるが、法的に問題がないのかどうか判然としていない。 一方、野党勢力は分裂を始め、一部は『調整評議会』の動きに反発しジャパロフの暫定首相就任を承認せず、10月7日には野党5党で新たに反政府組織『国民調整評議会』が樹立され、青年実業家のティレック・トクトガジエフ(Tilek Toktogaziyev)を暫定首相に指名した。さらに別の野党グループからはオムルベク・ババノフ(英語版)元首相の名前が挙がった。 10日、議会は不在議員の委任状を含め定足数を満たす62人が集まり、ジャパロフを満場一致で新首相に選出したが、ジャパロフ就任賛成に回ったうち10人は委任投票で欠席したため、無効だとの指摘があるほか、一部議員はジャパロフがジェーンベコフと結託しているとして批判している。ジャパロフと対立するアタンバエフは暴動を組織した容疑で10日に再び逮捕された。10月13日、ジェーンベコフは議会に対し、ジャパロフを首相として承認する投票をやり直すよう要請した。
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