酒を水で割る行為
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 17:03 UTC 版)
古代ギリシアや古代ローマではワインが飲まれていたが、ワインは水で割って飲むものであり、ワインをそのまま飲む行為は野蛮なものとみなされていた。ワインをそのまま飲むのは酒神(ディオニューソスやバックス)にのみ許された行為とされた。そのままワインを飲むことは身体に悪い、悪酔いする、凶暴化したり発狂するといったようなことが信じられていた。また、ワインに水を入れるのが作法であり、水にワインを入れることはなかった。 紀元前4世紀の古代ギリシアのクセノポンの記した『アナバシス』には古代エジプトのビールについて「水で薄めないと非常に強いが慣れると美味い酒」と記されており、ビールを水で割って飲むことがあったことをうかがわせる。 1740年にはイギリス海軍で水兵に配給していたラム酒を水で割って配給するようになり、後にグロッグと呼ばれる飲み方となった(詳細はグロッグの項を参照のこと)。 19世紀半ばにはイギリスにおいてジンと水を半々に割ったジン・ツイストが流行した。 現代においてもウイスキーに加水する飲み方はウイスキー&ウォーターと呼ばれ、世界中で多くの人々に親しまれている。また、蒸留酒に甘味料を加え、熱湯で割って作る温かいカクテル、トディもある。 しかしながら、日本における水割りはそれらとは異なることが多い。
※この「酒を水で割る行為」の解説は、「水割り」の解説の一部です。
「酒を水で割る行為」を含む「水割り」の記事については、「水割り」の概要を参照ください。
- 酒を水で割る行為のページへのリンク