郷里でのフィールドワーク
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1938年(昭和13年)、大学院修了。柳田の下で研究を続ける予定だったが、長兄の出征により帰郷し、高松高等女学校(現・香川県立高松高等学校)、丸亀高等女学校(現・香川県立丸亀高等学校)で教鞭をとる。これまで直接受けていた柳田の指導・指示は主に書簡によるものとなり、採集地域は四国を中心とし、研究対象も昔話に加え年中行事等に広がった。 同年9月、和気周一、川野正雄、石川和夫らと讃岐民俗研究会を創設。会報『讃岐民俗』創刊号には柳田の「ぢんだら沼記事」、瀬川の「昔話のない村」他が掲載された。同研究会では、主に香川県の民俗採集、研究者の育成に努めた(1966年、讃岐民俗研究会は香川民俗学会に名称変更)。 丸亀高等女学校教員時代には生徒に昔話採集を指導。採集された昔話を柳田とともに取捨選別し「西讃岐昔話集」として1941年(昭和16年)に丸亀高等女学校より出版した。 昔話研究以外では、柳田の編集する『民間伝承』・『日本民俗学』に「祖谷山のウブスナサマその他」、「ノツゴ資料」、「讃岐弥谷山麓の葬制イヤダニマヰリのこと」等を発表した。
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