過去の周辺の地震との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 03:56 UTC 版)
「長野県神城断層地震」の記事における「過去の周辺の地震との関連」の解説
この地震の震央の周囲約20km付近の1910年以降の地震活動を見ると、最大の地震は1918年の大町地震 (M6.1, M6.5)、次いで1986年12月に起きたM5.9・震度4の地震で若干の被害があったほか、1998年7月にM5.0・震度4の地震が発生している。今回の地震はそれらを上回り、過去約100年間では最大となった。 なお、今回の地震の300年前の1714年4月28日(正徳4年3月15日)には、北緯36度42分 東経137度51分 / 北緯36.7度 東経137.85度 / 36.7; 137.85(現在の白馬村付近)を震源とする推定M6.mw-parser-output .frac{white-space:nowrap}.mw-parser-output .frac .num,.mw-parser-output .frac .den{font-size:80%;line-height:0;vertical-align:super}.mw-parser-output .frac .den{vertical-align:sub}.mw-parser-output .sr-only{border:0;clip:rect(0,0,0,0);height:1px;margin:-1px;overflow:hidden;padding:0;position:absolute;width:1px}1⁄4(いずれも理科年表による)の地震が発生している(信濃小谷地震)。この地震によって姫川沿いの谷に被害があり、小谷村で死者100人の人的被害を生じたほか、負傷者37人、住家全壊194棟という記録が残っている。今回の地震で家屋全壊が生じた白馬村神城の堀之内地区では、この信濃小谷地震の際も家屋の過半数が全壊したと伝えられている。 またこの地震の震央は、2011年3月12日に発生した長野県北部地震(東北地方太平洋沖地震の誘発地震とされている)の震央(長野県下水内郡栄村・新潟県中魚沼郡津南町)の西南西約70km付近と比較的近接している。また、2004年10月23日に発生した新潟県中越地震、2007年2月25日に発生した能登半島地震、2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震など、M6以上の複数の被害地震の震央から150kmの圏内にある。11月23日の地震活動評価の報告会見では、記者からこれらの地震と今回の地震との関連が問われた。これに対して地震調査委員会の本蔵義守委員長は、「可能性は否定しない」とした上で、今回の地震は「一義的には活断層に沿った地震だ」とした。
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