速記用ワープロ用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 04:53 UTC 版)
キヤノンのキヤノワードα370(1991年5月発売)で初めて採用された。日本語入力のできる速記用ワープロ、スピードワープロ用に開発されたキーボード。物理配置はいわゆる左右分離式で、基本は右手で母音、左手で子音を担当する。文字キー自体は10個しかないため、シフトキーで補うほか、複数キーの同時押しによって単語を纏めて入力する。とくにキーの組み合わせは莫大で、テキスト3冊分に及ぶという。 1991年10月16日に学校法人川口学園早稲田速記ワープロ事業部から「ステノワード」が発売される。システムの開発者は学校法人川口学園、早稲田速記ワープロ事業部門の柴田邦博。後述のステノタイプのようにニーモニック(同時押しするキーの組み合わせ)を割り当てることで、よく用いられる文句のパターンをコマンド入力したり、文章同士を組み合わせることで適切な文句を一括入力することも可能。地上デジタル放送と聴覚障害者向けのリアルタイムキャプション(リアルタイム字幕放送)が始まると、その用途に活用されるようになった。主な用途がリアルタイムであるから、ニュースなど生放送において欠かせない。
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