追加因子とは? わかりやすく解説

追加因子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 01:55 UTC 版)

フィールド対Google事件」の記事における「追加因子」の解説

以上が"17 U.S.C. § 107"に規定されているフェアユース認定為の因子であったが、法廷はこのクライテリアのみならず原告と被告行為違い指摘した。"17 U.S.C. § 107"はフェアユース認定に際して、4因子加えてその他の要素留意すべきであるとしている。法廷は、著作権侵害疑われる者が誠実に行為をなした(act in good faith場合他の連邦裁判所フェアユース審問においてこのことを重視した点を指摘している(cf. 信義則)。 ウェブページ所有者がCachedリンクの表示望まない場合被告はそれに従いリンクを除去する被告ウェブサイト所有者業界標準規約使用しCachedリンクの掲載をやめるよう指示した場合、それに従う。またその規約使用方法被告ウェブサイトにて説明されており、加えてリンクが未だに検索結果表示されている場合即座にそれを除去する為の自動機構被告提供する。更に、被告検索エンジン経由しウェブページアクセスすることを望む者のために手段講じており、被告の持つキャッシュ由来するページ閲覧者にはそれが原著作物ではないことを明記している。 また、原告著作物に関して被告とりわけ誠実に扱っているのは明らかである。被告原告訴状提出気付いた時に原告がCachedリンクを問題視していることを初め知った。この時点でまだ訴状送達行われていなかった。しかし、まだ追及されていないにもかかわらず被告即座に原告サイトウェブページへのCachedリンクを除去した他方原告自身行為被告とは対照的である。原告被告にCachedリンクを掲示しないようにとの指示自身の持つウェブサイト上には一切記載していない。原告被告検索結果自身著作物表示するよう積極的に様々な策を講じたtake a variety of affirmative steps)。法廷は、原告著作物へのCachedリンクを被告将来的掲示することを知っており、当該リンクを掲示させないよう被告指示する既知規約故意無視したことを積極的な策であると指摘する。 以上から、被告行為原告行為比較すればフェアユース認定に更に有利に働く。

※この「追加因子」の解説は、「フィールド対Google事件」の解説の一部です。
「追加因子」を含む「フィールド対Google事件」の記事については、「フィールド対Google事件」の概要を参照ください。

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