近鉄大阪線列車便所連続放火事件
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「日本の鉄道に関する事件」の記事における「近鉄大阪線列車便所連続放火事件」の解説
2009年(平成21年)5月26日〜6月4日 2009年6月4日午前8時40分頃、大阪府八尾市の近鉄大阪線河内山本駅を発車した河内国分発大阪上本町行き普通電車(6両編成、乗客約400人)の6両目トイレ内から、煙が出ているのを乗客が発見。連絡を受けた車掌がトイレットペーパーが焦げているのを見つけ、消火器で消し止めた。乗客は次の近鉄八尾駅で避難。けが人はなかった。 同線では5月26日の朝にも、奈良県香芝市の五位堂駅に停車中の準急電車内のトイレで、トイレットペーパーや壁の一部を焦がされ、6月3日朝には、大阪府柏原市の大阪教育大前駅ホームの男子トイレの個室内で、緊急通報用押しボタンのプレートが燃やされた事件が発生しており、近鉄秘書広報部は「ラッシュ時で、発見が遅れれば負傷者が出た可能性もあった」とし、青山町駅以西の準急、普通電車のトイレの使用を中止し、社員が乗り込み警戒を強化することを決めた。 近鉄大阪線では中・長距離列車が多く、トイレを装備する一般車両が近鉄他線区よりも重点的に投入されている上に、折り返し運用の関係でトイレを装備する車両が上記のように準急や普通列車にも多く充当されており、中には5200系や5820系といったクロスシートを装備する車両も準急や普通列車に充当されていたが、トイレでの喫煙やいたずらの防止策として、これらのクロスシート車両ではトイレを使用不可とする処置がとられていたものの、2610系などのロングシート車両ではトイレが使用可能であった。短期間で放火事件が多発したため、大阪・奈良両府県警は連続放火事件の可能性もあるとみて捜査を始めたが、結局犯人は逮捕されず未解決事件となっている。
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