近未来の擲弾兵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 21:04 UTC 版)
現代軍において、グレネードランチャーは個々の歩兵が使用できる火力として最大のものとして認識されており、各国の歩兵操典でも歩兵の攻撃時に最初に撃ち込む事が明記されている事が多い。NATO諸国の小銃は銃身先端部の外径が22mmで統一され、ソケット型(トラップ式)のライフル・グレネード発射機としての機能を有している。 歩兵分隊が有する打撃力の中心は、グレネードランチャーと分隊支援火器、と定義している米軍に対して、H&K社は従来の40mmグレネードをより小型化・多機能化させた25mmグレネードに、敵兵の頭上でこれを爆発させるなど多様なタイミングと弾種を設定できるスマート・グレネードをコンセプトとする、XM25システムを提案している。米軍もこれの採用を検討しており、近未来の歩兵(擲弾兵)の方向性を示すものとして注目されている。 また、グレネードランチャーの持つゴム弾や催涙ガス弾などの暴徒鎮圧用途の弾薬に即座に転用できる利点は、冷戦終結後の世界で増加するであろう軍による平和維持活動用途にも有効であり、擲弾兵の活躍の場は今後も拡大すると予想されている。 独連邦軍が採用したH&K社の40mmグレネード・マシンガン GMW。 米軍が研究していたXM307車載型25mmグレネード・マシンガン。
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