近年における列車での運用例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/13 06:49 UTC 版)
「車掌車」の記事における「近年における列車での運用例」の解説
東海道線稲沢(愛知県稲沢市) - 紀勢線紀伊佐野(和歌山県新宮市)間で、有蓋車(ワム80000形)およびタンク車を用いて運行されていた高速貨物列車1往復(関西線・亀山駅・紀勢線経由、1995年以降は稲沢 - 鵜殿間に短縮、2013年3月15日廃止)は、有蓋車のコンテナ車化(1994年)後も、2000年(平成12年)8月31日まで車掌車(ヨ8000形)を連結していた。同列車における車掌車運用廃止以後、定期貨物列車において車掌車が正規の用途で運用された例はない。 苅田港線では、機回しができない小波瀬西工大前駅で折り返す貨物列車を機関車2両によるプッシュプル運転で運行していたが、合理化のため1994年(平成6年)に単機による運行に切り替えた際、推進運転時における前部監視用車両として、ヨ8000形1両にブレーキ弁・警笛・前部標識灯を設ける改造を行い、2005年(平成17年)まで使用した。 東武鉄道鬼怒川線では、2017年(平成29年)8月10日に運行を開始した臨時列車「SL大樹」において、牽引機のC11形蒸気機関車の次位に車掌車が連結される。これは東武鉄道の各線区や各車両に高度な保安装置(自動列車停止装置・ATS)が装備されており、SLの走行にはATSの車上装置が必要だが、小型タンク式SLであるC11形には炭水車がなく、設置するための箇所が足りないため。車掌車は点検以外は常に連結され、下今市駅や鬼怒川温泉駅の転車台で方向転換する際にも、SLとともに向きを変える。毎年、釧網本線で運行されているSL「冬の湿原号」でも緩急車として連結されている。ただし、普段は補助機関車として運用されるDE10形が牽引する「DL大樹」として運行する場合は、同機に車上装置が搭載されているため、車掌車は連結されない。
※この「近年における列車での運用例」の解説は、「車掌車」の解説の一部です。
「近年における列車での運用例」を含む「車掌車」の記事については、「車掌車」の概要を参照ください。
- 近年における列車での運用例のページへのリンク