タンク式とは? わかりやすく解説

タンク機関車

(タンク式 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/12 01:54 UTC 版)

C11形タンク機関車(サイドタンク式)
インド・ダージリン・ヒマラヤ鉄道のタンク機関車(サドルタンク式)

タンク機関車(タンクきかんしゃ)とは、蒸気機関車の一種で石炭機関車本体に積載する形態の機関車を指す。

特徴

タンク機関車の特長は、一部を除き小型のものが多く小回りが利く上、後部の視界も良くバック運転(逆機)が容易であることから、路線を選ばず使用ができることである。

欠点としては、燃料積載容量が少ないことから長距離運行には適さず、また動輪上に直接水と燃料の重量がかかるため、水や燃料の残量が少なくなると軸重が落ちて牽引力が下がってしまう、などがある。よって、世界各国をはじめ日本の国鉄でも長距離輸送ではほとんど用いられなかった。

逆に都市近郊のローカル線や、短距離の私鉄路線、産業用鉄道のように、走行距離が短く石炭や水をすぐに補給できる環境では広く用いられ、また小回りが利くことを生かした構内の貨車客車の入れ替え、大馬力を要する長大編成列車の発車の補助、故障車の牽引等にも力を発揮した。

タンク機関車と反対に、水・石炭を別の車両(炭水車)に積載する形態のものをテンダー機関車という。なお、蒸気機関車の歴史上においては、テンダー機関車であっても水タンクを設置して、その重量を粘着性能向上に活用する例が、勾配線区用の機関車を中心に見られている。

種類

水の積載方法については、次の5つがある。

サドルタンク
水タンクがのように機関車中央のボイラーを跨ぐように設置されているタイプ。
パニアタンク
2つの水タンクがボイラーを挟み込むように設置されているタイプ。
サイドタンク
パニアタンクに似ているが、水タンクが台枠上まで設置位置が下がっているタイプ。もっとも標準的な方式。
リヤタンク
水タンクが運転室後部の石炭庫の下に設置されているタイプ。
ウェルタンク
台枠を補強の上、その一部を仕切って箱状にし、水タンクに流用したタイプ。

関連項目


タンク式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 21:27 UTC 版)

水洗式便所」の記事における「タンク式」の解説

専用タンクにあらかじめ注水しておき、バルブ操作によって洗浄放出する方式である。タンク一定量貯える方法はいくつかあるが、主にボールタップによりタンクを貯め、タンクから便器への排水フロートバルブ使用する方法一般的フロートバルブにはボールタップ故障時のタンクからの水の溢れ逃す為のオーバーフロー逃し管溢水管)が繋がっている。タンクの形状配置によっていくつ種類がある。タンク式の場合満水になるまで(約60秒以上)次の洗浄出来ない欠点があるため、公共施設など利用者が多いトイレではフラッシュバルブ採用されることが多い。 戸建住宅では一般的に給水管径、水圧不足するために、大便器フラッシュバルブ使用することが出来ず、タンク式がほとんどを占めている。 タンク式では給水圧や給水管径を問わられずに様々な環境水洗便所設置出来長所がある反面占有する面積大きくタンク満水になるまで次の洗浄出来ない為に連続洗浄出来ない便器洗浄フラッシュバルブのような高水圧が得られなく便器機種によってはタンク式には組み合わせ出来ない機種もある等の短所があり、最近ではこれらの問題解決しタンク式の長所フラッシュバルブ式長所取り合わせたフラッシュタンク式新たにラインナップされている。 タンク構造 ボールタップによる給水様子

※この「タンク式」の解説は、「水洗式便所」の解説の一部です。
「タンク式」を含む「水洗式便所」の記事については、「水洗式便所」の概要を参照ください。

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