近年における人気
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 15:16 UTC 版)
2004年から2005年初めにかけて、映画『サイドウェイ』の影響によりアメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、アジア諸国の消費者のあいだでピノ・ノワールの人気は急上昇し、メルロー種ワインの売り上げを落ち込ませた。 映画内では、主人公が終始ピノ・ノワールについて好意的に語る一方、メルローをこき下ろしていた。2004年10月にアメリカでこの映画が公開されると、メルローの売り上げは2%落ち、その一方でピノ・ノワールの売り上げはアメリカ西部で16%増加した。同様の傾向がイギリスのワイン小売業界でも生じた。ソノマ州立大学(英語版)による2009年の調査では、『サイドウェイ』はメルローの販売量の伸びを鈍化させ、価格の下落を招いたが、この映画がワイン業界に与えた主要な影響は、ピノ・ノワールの販売量および価格の上昇と全体的なワイン消費量の増加にあることが判明した。アメリカのコンサルティング会社ヴィンヤード・フィナンシャル・アソシエーツが2014年に行なった推計によると、『サイドウェイ』公開後の10年間でメルローの栽培農家には4億米ドル以上の損失が出たという。
※この「近年における人気」の解説は、「ピノ・ノワール」の解説の一部です。
「近年における人気」を含む「ピノ・ノワール」の記事については、「ピノ・ノワール」の概要を参照ください。
- 近年における人気のページへのリンク