近代的骨髄移植へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 13:51 UTC 版)
トーマスらはイヌを用いた骨髄移植の研究を行い、主要組織適合遺伝子複合体(MHC: ヒトのHLA)適合性や前処置、免疫抑制剤の投与方法などを検討・開発し、イヌ同士の骨髄移植に成功した。これを踏まえ、1970年代中ごろにはHLA適合ドナーによる、前処置(高用量抗がん剤と全身放射線)およびGVHD予防(この時期にはメソトレキセートのみ)を行う、現在実施されているものとほぼ同様の近代的骨髄移植方法が確立された。また白血病患者に対する骨髄移植を非寛解期に実施することで、長期生存率が50%以上と大きく向上し、治癒的治療法として位置づけられるようになった。
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