近代地理学の成立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 04:47 UTC 版)
現在見られる地理学の内容の大半は、近代以降に作られた。この近代地理学の成立を促したものは、古代以来徐々に拡大し、大航海時代に世界中に拡大された世界観、あるいは各地の地理の知識のほかに、物理学や天文学、数学など自然科学の発達とそれに伴う観測機器の発達が挙げられる。近代以前では、地誌のような知識は集積されても、それを科学的に分析・把握するという行為は、ワレニウスなどがその先見的な理論を提示しても、技術の未発達さからそれがしたくてもできようがなかったのであろう。したがって、地理学は現代から見れば地表空間の記述がその目的であり、それ以上の可能性を見出すのは難しかったのである。
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