近代地方自治のはじまり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 23:22 UTC 版)
「地方三新法」の記事における「近代地方自治のはじまり」の解説
地方制度をすべて中央政府の延長にしようとした大区小区制の失敗に対する反省から、一定の地方自治を法定した。ただしその譲歩は大きなものではなく、全体的にみれば集権的な地方制度であった。 特に町村レベルには上からの法定以前に自治があったので、ここでの承認は自治拡大を意味するものではなかった。むしろ、放任から干渉に転換して住民自治を削る試みの一環であった。 もっとも、府県会設置は地方自治と議会制に向けた実質的前進であった。様々な制限があったとしても、各地の府県会が民権派の政府攻撃の拠点となったことは府県会自治が空虚な器でなかったことを意味している。
※この「近代地方自治のはじまり」の解説は、「地方三新法」の解説の一部です。
「近代地方自治のはじまり」を含む「地方三新法」の記事については、「地方三新法」の概要を参照ください。
- 近代地方自治のはじまりのページへのリンク