近代地理学と風土論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 13:22 UTC 版)
風土論あるいは環境と人間の問題は近代地理学においても重要なテーマのひとつとなった。初期はヘルダーの影響を受けた近代地理学の父であるカール・リッターや、その後のフリードリヒ・ラッツェルなどに見られる。特にラッツェルはダーウィンの影響の元で動物学を学んでいたこともあり、歴史を進化論的に解釈しようとし、人間や国家あるいは歴史も大きな自然環境の下にあるとして人間の作用に自然環境が及ぼす事を重視し、「環境決定論者」と呼ばれるまでになった。ラッツェルの環境論(風土論)はアメリカのエレン・センプルやエルズワース・ハンティントンなどに影響を与えた。地理学者における風土の見方のほかに、地理学者らによる各個別の各地の地誌などの研究は各地の風土を把握するうえで重要なものになっていた。
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