転移性ヒトガンウィルス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 17:23 UTC 版)
転移性ヒトガンウィルス(Metastic Human Cancer Virus)は、原作『ループ』に登場する、近未来世界に蔓延している架空のウイルスである。環境シミュレーター「ループ」から現実世界へと持ち込まれたリングウィルスが変異したもので、発症すると悪性腫瘍を生じ、短期間で全身へと転移を起こすため、完治することはないとされる。当初は普通のガンの一種と見なされていたが、K大学医学部によって新種のウイルスであることが突き止められたと設定されている。 設定では、レトロウイルスの一種であるとされ、体液を介して接触感染するという性質や、細胞を乗っ取る過程はエイズウイルスに似ていると言及されている。p53遺伝子に変異を起こさせ、DNAのテロメア領域を書き換える性質を持つ。遺伝子の塩基配列にはリングウィルスとの無視できない類似性が見られると設定されている。9個の遺伝子はすべて塩基数が2nの3倍の値となっているが、これはコンピューターが二進法を用いることに関係しており、転移性ヒトガンウィルスの出自がコンピュータウイルスであることに由来している。
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