転校への訴えから自殺 へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/02 02:14 UTC 版)
「桐生市小学生いじめ自殺事件」の記事における「転校への訴えから自殺 へ」の解説
「お父さん、お母さん、転校したい」「どんな遠い学校でもいいから歩いて行く」と、女児は何度も両親にすがっていた。10月19日、20日と2日連続で学校を休んだ女児は、欠席の電話をするときに、「いじめの話はしなくていいよ。先生は何を言ってもダメだから」と、給食時にのけ者にされ、連日罵詈雑言を浴びせられるいじめを担当教諭が改善してくれない事に絶望。「あすは社会科見学があるから、出てくれるかな」と担任が電話をし、10月21日の社会科の校外学習には出席したが、一部の同級生から「なんでこういう時だけ来るの」「普段はずる休み?」などと言われて泣きながら帰り、母親に「もう学校に行きたくない」と訴えた。父親はこの日、学校に電話し、いじめや給食時のグループ分けについて「なんとかしてほしい」と頼み、担任は「話し合ってみます」と応じた。その後女児は二度と学校に行くことなく、23日、自らの命を絶った。 女児が在籍した小学校の校長は会見で、「5年生の時に母親から『いじめられた』という訴えがあったことは確認できたが、勘違いだった。いじめに関する特別な相談はなかった」と説明したが、担任教諭は、女児へのいじめがあったと断言し、「無視したり、給食時に避けて座るなどのいじめがあった」と、いじめの内容を具体的に明らかにした。 群馬県の福島金夫教育長は、該当小学校の校長について、「起こったことに対する管理責任はある。処分の可能性はある」という見解を示した。また、女児が自殺した日、校長がコンサートと買い物に東京方面に出かけていたため連絡が取れなかったことについて、「普通はない。その時に(携帯電話に)出られなくても、その日のうちに確認を取れるような形にすべきで、管理監督者としての役割の一つだ」と述べたが、実際には、校長と担任教諭の処分は見送られた。
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