路上走行性能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/16 01:13 UTC 版)
装輪車両が備えるタイヤ付き車輪は舗装道路上を走行する限り、少ないエネルギー消費で安定した高速走行を行なえる。これは履帯を持つ装軌車両では成しえない特徴であり、少ない燃料消費は長い航続距離と兵站への負担軽減を与える。装軌車両は最高速度が87km/h程度であるが、装輪車両では110km/h以上の速度が出せる。 装軌式の履帯は大きな騒音と振動を生じ、乗員の疲労と故障につながり、被発見性も高まるが、装輪車両ではこれらの問題はあまり生じない。 こういった利点に対し、装軌車両が持つ「不整地走破能力」、「越壕能力」、「越堤能力」、「登坂能力」などのいわゆる「路外走行性能」が劣るといえる。 また、装軌車両が地雷などで履帯を切断されると走行不能に陥るのに対し、装輪車両は1輪や2輪が損傷しても走行可能なものが多い。路面にかかわらず装輪車両の駆動系の信頼性は装軌車両より高い。
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