越波や津波による塩害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 04:43 UTC 版)
海岸部に近い農地では、海風が強い時、波飛沫が飛来し、塩水をかぶるため、農作物に被害が生じることがある。特に、沿岸の傾斜地に多いみかん園などで被害が発生しやすい。台風や大潮による越波や地震発生後の津波などで田畑が冠水した場合には、除塩するなどして土地を回復させることが多い。 1991年の台風19号では、瀬戸内沿岸で多数の被害が発生した。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}海岸工事により砂浜が消滅し、消波ブロックが多数設置されたために被害が拡大したと指摘されている[要出典]。 また、津波のように大規模な災害時は内陸でも深刻な塩害が発生する場合がある。2004年のスマトラ島沖地震で発生した津波は、周囲の標高が低い地域に多大な被害を及ぼした。ただ、これらの地域は熱帯に属しているため、多量の降雨によって塩分が洗い流され、幾分被害は軽減しているとの報道もある。 2011年に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で起こった津波にて被害を受けた沿岸部の水田約2000ヘクタールが、震災から10年以上作付けができない可能性があるとみられている。
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