費用と払戻額
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 16:56 UTC 版)
公的医療保険の支給は償還払い制を採用しており、医療者に対し患者が直接医療費を支払ったのち、75-85%ほどが保険で払い戻される。公的制度が全額を負担することはなく(参加の原則、le principe de participation)、残額については自己負担となるが、もし患者が私保険に加入していれば一部が支払われる。国全体では、自己負担のおおよそ半額が私保険から支払われている。 2004年から「かかりつけ医」制度が導入されており、紹介状なしに他の医師を受診した場合、協定価格から外れる部分の医療については公的保険からも私保険からも償還を受けることはできない(フリーアクセス制限)。 医療費のおよそ9.4%は、公的保険、私保険からも償還されない自己負担となっている。 処置費用払戻割合(%)患者自己負担総合診療(Generalist consultation) 23 € 70% 6,60 € 専門科診療(Specialist consultation) 25 € 70% 7,50 € 精神科診療(Psychiatrist consultation) 37 € 70% 11,10 € 心臓外科診療(Cardiologist consultation) 49 € 70% 14,17 € 虫歯修復(Filling a cavity) 19,28 € - 48,20 € 70% 5,78 € - 14,46 € 歯科根管充填(Root canal) 93,99 € 70% 28,20 € 口腔清掃(Teeth cleaning) 28,92 € 70% 8,68 € 医薬処方(Prescription Medicine) 様々 35 – 100% 様々 イブプロフェン30錠(200 mg) 2,51 € 60% 1,00 € 現在、私保険からの支給割合は、病院治療費については3.7%に減少したが、その他の分野では義手義足(21.9%)、医薬品(18.6%)、歯科医療(35.9%)と未だに比率が高い。
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