負す

デジタル大辞泉

おう・す〔おふす〕【^▽負す】

読み方：おうす

［動サ下二］

１ 《「おお（仰）す」の上代東国方言》命令する。

「潮舟の舳(へ)越そ白波にはしくも—・せたまほか思はへなくに」〈万・四三八九〉

２ 「おお（負）す1」に同じ。

「越後(えちご)国より鮭を馬に—・せて」〈宇治拾遺・一〉

おお・す〔おほす〕【^▽負す／^▽課す】

読み方：おおす

［動サ下二］

１ 背に負わせる。かつがせる。

「片思ひを馬荷ふつまに—・せ持て越辺に遣らば人かたはむかも」〈万・四〇八一〉

２ 責任や罪などを負わせる。

「まさに重き罪に—・せむ」〈孝徳紀〉

３ 命じて、物などを出させる。課役する。課税する。

「諸国(くにぐに)に—・せて船舶(ふね)を造らしむ」〈皇極紀〉

４ 名をつける。

「且名を—・せて稲田宮主須賀之八耳神(いなだのみやぬしすがのやつみみのかみ)と号(なづ)け給ひき」〈記・上〉

５ 危害などを被らせる。受けさせる。

「やにはに十二人射殺して、十一人に手—・せたれば」〈平家・四〉

６ 負債を負わせる。貸す。

「ナンヂニ—・セタ小麦一石」〈天草本伊曽保・犬と羊〉

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「負す」の例文・使い方・用例・文例

• 正々堂々と勝負する，公正な態度をとる
• …とひと勝負する.
• 公正に[堂々と]勝負する[ふるまう].
• 金を賭けて[賭けないで]勝負する.
• 不正なことをせぬ（尋常に勝負する）
• 尋常に勝負する
• 金を賭けて勝負する、金を賭けずに勝負する
• 一六勝負する
• 過度に自負する感情
• さいころで勝負すること
• 将棋で相手より実力のあるものが,飛車か角行の駒なしで勝負すること
• 試合に勝った者同士が次々と勝負すること
• 香をたき,それを判別し合って勝負する遊び
• 真剣を用いて勝負する
• 自負する
• (相手と)まともに勝負する
• 相対した二人が狐,庄屋,鉄砲の身振りをしながら勝負する遊び
• 相撲において,力士が勝負する場所
• 将棋において,駒をおとさず対等に勝負すること
• 大相撲において,力士の勝負する組合せ