豆柴犬購入によるトラブル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 09:49 UTC 版)
柴犬は年間6万頭 - 7万頭ほど生まれるが、このうち豆柴犬として取引されるのは500頭前後である。昨今、この豆柴の取引におけるトラブルが増えている。前提として、豆柴は小型の柴犬同士を交配させたものに過ぎないため、飼っているうちに豆柴とは言えないほど大きくなってしまうケースが存在する。豆柴はこのことをあらかじめ理解した上で、一般的な柴犬の成犬に見合う環境で飼う必要がある。また、柴犬を幼犬時の食餌制限により成長を抑制し小さく育てたものを売る業者、小柄に生まれた柴犬を豆柴と称して売る業者、普通の柴犬の子犬を豆柴として売る業者なども存在し、それらがトラブルを生む大きな要因となっている。さらに、後述のように豆柴を独立した血統種と認める登録機関は少ないため、実体のない架空の畜犬団体名義の血統書を偽造の上、インターネット上で生体販売した業者が、業務停止命令を発せられる事態にも至っている。 日本犬保存会・天然記念物柴犬保存会・ジャパンケネルクラブなど、日本の主要な登録機関では、豆柴犬は純粋犬種の特徴の保全や健全な発展育成を阻害するなどの理由で公認されておらず、豆柴犬として公認登録された個体がこれらの団体へ本登録・予備登録する事は事実上不可能となっている。
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