譲渡時の対応と直後の様子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 07:59 UTC 版)
「京福電気鉄道デナ500形電車」の記事における「譲渡時の対応と直後の様子」の解説
まず839・848・834・838→501~504の4両が譲り受けられた。入線に際して集電装置はシングルポールに戻され、弱界磁を使用しないように制御回路が改造された他、張り出し型ステップの幅修正が行われている。当初は密着連結器のままで、車番や所属表記もペンキ書きであった。このグループは片押し式ブレーキの台車を装備している。 次の2両、837・841→505~506は勾配線を意識して台車は抱き合わせ式ブレーキに改造されたものを振り替えて入線している。 最後となった4両、842・847・849・843→507~510は同じ抱き合わせ式ブレーキながら、元々881形に使用されていた、U形イコライザーの台車に振り替えて入線している。また当初より叡電伝統の楕円形の車番表記と砲金製の社名表記が取付けられ、客用扉下のステップは箱形のものに改造されていた。先の6両も順次取付け・改造がされている。 505以降の6両は勾配線を意識して抱き合わせ式ブレーキとしたものの、電気ブレーキを装備していなかったことから、二軒茶屋駅より先の急勾配路線では営業運転されていない。連結運転時に貫通路が使用でき、放送装置も備えていたことから、車掌の1人乗務が可能で、全長14.3mと他の車両に比べて小ぶりでもあったことから連結運転されることが多かった。乗務員室が狭く専用扉もないことから、乗務員には不評であったが、客室との仕切は棒1本で取り外しもできたので、特に乗務に支障はなかったようである。一方でデナ21形と同様の窓上のRや両端と中央の3枚扉など従来の車両との類似点も多く、乗客には特に違和感なく受け入れられたようである。ただ警笛のみは他の車両と異なり最後まで、「ピー・ポー」という、国鉄機関車に似た余韻の少ない2音のものであった。
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