諸問題を乗り越えて(工法概略)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 00:00 UTC 版)
「別府明礬橋」の記事における「諸問題を乗り越えて(工法概略)」の解説
重要な諸問題を次々にクリアし、架橋工事は実施された。直下に、別府から十文字原・塚原方面への観光ルートである国道500号が走行することから、交通および観光に配慮した工事が実施された。 採用されたトラスカンチレバー工法は、トラス橋にカンチレバー橋の構造を導入したものであり、軽量化されたトラス構造とカンチレバー橋の片持ち梁の効果により、橋脚の支間長(スパン)を確保する利点がある、という(詳細はトラスカンチレバー工法参照。)。また、メラン工法は、アーチ橋のアーチ部ににメラン材と呼ばれる鉄骨アーチをあらかじめ架設し、これをコンクリートで巻きたてる工法である(詳細はアーチ橋#建設方法参照)。「トラスカンチレバー・メラン併用工法」による架橋は国内初という。これにより脆くなった土壌にアーチアバットが与える反力が軽減され、脆い土壌での架橋に耐えられる、という。さらに、片持ち張り出し方式による架橋によって、コンクリート橋のさらなる長大化が可能だという。 しかし、建設後のアーチアバットの沈下が予想され、これによる橋体のたわみが問題となり、不安を残す形で架橋工事は終了した。1989年(平成元年)6月に竣工、同年7月20日に開通・供用開始された。
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