語源・呼び名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 14:00 UTC 版)
元来はサトイモの葉につくセスジスズメやキイロスズメ、サツマイモの葉につくエビガラスズメなどの芋類の葉を食べるスズメガ科の幼虫を指す言葉である。イモのような風貌なのでイモムシというのではない。伝統的な日本人の食生活においてサトイモやサツマイモは穀物に次ぐ重要な主食作物であった。そのため、これらの葉を食害する巨大なスズメガ科の幼虫は、農村で農耕に携わる日本人がしばしば目にする昆虫であった。そのため、イモムシが毛の目立たないチョウやガの幼虫の代名詞として定着するに至ったと考えられる。[要出典] チョウ・ガの幼虫のうち、毛や棘で体が覆われているものはケムシ、体が緑色のもの(キャベツ等を食害するモンシロチョウの幼虫など)はアオムシ、ヨトウガ類の幼虫はヨトウムシ、イチモンジセセリ等の幼虫(イネの葉で巣を作りイネを食害する)はツトムシ、シャクガ科に属するガの幼虫はシャクトリムシ、枯れ葉や枯れ枝で体を覆うミノガの幼虫はミノムシ、絹糸の繭を作るカイコガの幼虫はカイコ(蚕)という。
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