試運転および運用成績
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/29 09:42 UTC 版)
「南アフリカ国鉄26型蒸気機関車」の記事における「試運転および運用成績」の解説
計測によれば、25NC型に比べて明確に性能の改善を示した。 石炭の消費は低速で30%、高速では60%削減された。 水の消費は20%から40%削減された。 出力は42.9km/hにおいて1,118kWから42.45km/hにおいて1,565kWへと改善した。 高速での出力は、計算上は160km/hまで加速することができることを示していたが、試験走行は許可されなかった。動輪径がわずか5フィート(1,524mm)であるということも障害となった。 運行当局は、26型は石炭を平均15%(最大24%)、水を平均21.5%(最大25%)、潤滑油を26%削減できるとした。 26型の75km/hでのシリンダ出力は4492馬力に達し、これは改造前の3037馬力に比べて47パーセントの増大となっており、3フィート6インチ軌間の鉄道用の蒸気機関車としては史上最大となっている。しかしながら、南アフリカの鉄道は貨物輸送が中心の時代に変わっており、貨物輸送では高速性能よりも低速時の牽引性能が求められる。低速時の性能では、従来型の機関車と比べて大きな進歩がなく、加えてGPCSの取り扱いが難しかったため、26型への改造は1両のみに留まった。後にGPCS以外の改良点をNo.3454に適用したが、改造が部分的であるため形式は25NC型のままであった。No.3454では、2本の煙突を左右に取り付け、煙室の拡大は省略されている。また塗装はエメラルドブルーとなっていた。
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