設計者および開発者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/02 14:10 UTC 版)
「ヘニー・キロワット」の記事における「設計者および開発者」の解説
走行システムはビクター・ウォーク(Victor Wouk)の指導の下に開発された。ウォークは当時電気系エンジニアとしてカリフォルニア工科大学(CalTech)に属していた。ウォークは電気ハイブリッドカーの発明者として有名な人物である。ウォークはカルテックの社長をしていたリー・ドゥブリッジ(Lee DuBridge)、およびライナス・ポーリングらを呼び寄せ、電子技術の評価と開発を手伝ってもらった。重要なスピード制御機構はウォークが設計し、製作はカーティス・インストルメンツ(Curtis Instruments)がおこなった。 ポーリングは走行システムに求められる電気物理を研究し、ライバルとなるガソリン車のパワーと勝負するためには従来型の鉛バッテリーでは必要なパワーが得られず、また最高時速(トップスピード)があまり高くなくまた短時間であるのは現実的でなく一般に受け入れられないと結論づけた。ポーリングは環境指向のエコフレンドリーな乗用車の積極的な支持者でありこの車を現実的なものとすべく努力した。ポーリングはまた、最適なバッテリーが一般に使用可能となるまではこのプロジェクトを中断したほうがよいとの提案もおこなった。 電気走行システムはユーレカ・ウィリアムズ・カンパニー(現在は家庭用電気掃除機のメーカーである)が製作を担当した。ヘニー社のコーチワークス部門ではルノーから購入したパーツと治具でシャーシの製作を担当した。ボディパネルや室内のコンポーネントの多くはルノー・ドーフィンと同じものであった。
※この「設計者および開発者」の解説は、「ヘニー・キロワット」の解説の一部です。
「設計者および開発者」を含む「ヘニー・キロワット」の記事については、「ヘニー・キロワット」の概要を参照ください。
- 設計者および開発者のページへのリンク