設計者を巡る史実ではない逸話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/28 14:14 UTC 版)
「聖ワシリイ大聖堂」の記事における「設計者を巡る史実ではない逸話」の解説
聖ワシリイ大聖堂の完成にあたっては、以下のエピソードが伝えられる。 7つの塔を持ち、その全てが異なるデザインであることから、一見統制が取れていないように思われるかもしれないが、世界でも有数の美しい建造物として有名である。そのあまりの美しさゆえ、完成後イヴァン4世はこれより美しい建造物が建てられることを恐れ、設計者ポスニク・ヤーコブレフの目を潰して失明させたという。 これはイヴァン4世の残虐な独裁性を伝える有名なエピソードであるが、実際には大聖堂の完成後もヤーコブレフが他の重要な建造物の設計を担当していた記録が存在することから、このエピソードはあくまでも伝説であって史実ではないとされている。大聖堂の完成当時、イヴァン4世の国内における治世はまだ穏やかなものであり、オプリーチニナ制に代表される恐怖政治はまだ開始されていなかった。
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