言語学的知見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/24 07:05 UTC 版)
4枚のタブレットはそれぞれ別の書記により書かれている。紀元前15世紀に書かれたテキストを前13世紀に新ヒッタイト語へ翻訳したものであると考えられている。 ボアズキョイ出土のタブレット群はアッカド語を記述したものと同じ楔形文字で書かれているが、当初は読めず、1915年にベドジヒ・フロズニーにより印欧語族に属する言葉(ヒッタイト語)であることが明らかにされた。キックリ・テキストもヒッタイト語で書かれたものであるが一部にフルリ語の古い表現が残り、しかもその表現には、ヒッタイト学者(ドイツ語版)のアンネリース・カムメンフーバー(ドイツ語版)によると、文法上の誤りが散見されるという。また、言語学者のマンフレッド・マイヤーホーファーによると、数詞や職名など一部の専門用語に、明らかにインド語派の古代語と共通性がある語彙が含まれるという。 キックリ・テキストは、「ミタンニ生まれの馬匹調教の達人キックリは語る」 (UM.MA Ki-ik-ku-li LÚa-aš-šu-uš-ša-an-ni ŠA KUR URUMI-IT-TA-AN-NI)という文言で始まる。
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