言語学習と会話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 03:56 UTC 版)
会話は双方向の行為であり、話すことも聞くことも含まれている。ウィスコンシン大マジソン校のElise W. M. HopmanとMaryellen C. MacDonaldの研究によると、ただ聞いて理解する課題ばかりを行い話すことをしていない言語学習者よりも、話すことも実践している学習者のほうがはるかに成績が良くなった。つまり話すことも行うことで文法・ボキャブラリーなどさまざまな言語的要素を活性化できるのである。その研究はまた話者は話している時にはワーキングメモリー(作業記憶)を使っており、話すことによって学習者において文法・ボキャブラリーなどの相互結合が強化されるということも明らかにしている。一方、聞いて理解するだけの学習法ではその結合が学習者に起きない。というのも聞いて理解するだけでは、すでに出来上がってしまった文章が学習者に提示されてしまうからである。効果的な言語学習には聞くことと話すことの適切なバランスが必要である。言語トレーニングは、会得したスキルと知識が現実世界で結合できるように設計されなければならない。
※この「言語学習と会話」の解説は、「会話」の解説の一部です。
「言語学習と会話」を含む「会話」の記事については、「会話」の概要を参照ください。
- 言語学習と会話のページへのリンク