観測条件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 00:24 UTC 版)
「コーディレフスキー雲」の記事における「観測条件」の解説
コーディレフスキー雲は、言われている通りのものであれば、白道面内にあって月に対し角度で東西60度離れた位置に1個ずつ、計2個存在する。白道の黄道面に対する角度は約5度と比較的小さいため、周囲の黄道光に観測を妨害されやすい。そもそもこの雲は地球の重力に捉えられた黄道光物質であると考えられるため、発する光は黄道光と同様のものと予想されており、光の性質の違いにより黄道光と区別することも期待できない。なお望の頃は、コーディレフスキー雲においても満月と同様、その構成する塵の鏡面反射光(正反射光、後方散乱光とも言われる)が観測され、普段より明るく輝く事が期待できる。しかしながらこの場合、より明るい対日照が付近に存在し、観測を妨げる。 このように、コーディレフスキー雲と周囲の背景光とのコントラストはたいへん小さい。対日照も黄道光もその他の妨害もうまくすり抜けられる最良の条件でも、望の頃に約1等級程度でしかないのではないかと言われている。これでは、条件の良い日を計算して選択しても、肉眼での確認はたいへん困難である。そこで前述の方法、つまり標準カメラで星空を拡大せずにガイド撮影するという、比較的簡単な装置と方法が確認の手段として当初から推奨されていた。
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