インドネシア政府による禁止令
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 01:37 UTC 版)
「1983年6月11日の日食」の記事における「インドネシア政府による禁止令」の解説
当時インドネシアの大統領スハルトは日食中の太陽光による失明を防ぐため、情報大臣ハルモコ(インドネシア語版)を通じてインドネシア人全員に観測を禁止した。科学者は日食メガネでの観察は危険ではないと説明したが、当局は依然として禁止した。ジャワ島で当局は住民に全ての窓、換気パイプ、ガラスレンガを封鎖するよう、子供にさらに食器棚やテーブルの下に身を隠すよう要求した。インドネシア共和国テレビ(インドネシア語版)による中部ジャワ州マゲラング県(インドネシア語版)のボロブドゥール遺跡での日食生放送を見ることだけが許可された。そのため、この日食は皆既食の持続時間が長く、皆既帯の通過したジャワ島などが乾季で、ボロブドゥール遺跡などの名勝地も皆既帯内にあり、観測条件が好適だったが、自分の目で皆既日食を見た地元の人は極めて少ない。
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