西名寄駅とは? わかりやすく解説

西名寄駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/24 08:18 UTC 版)

西名寄駅
駅跡周辺 (2011年8月8日)
にしなよろ
Nishi-nayoro
天塩弥生 (3.2 km)
(4.0 km) 名寄
所在地 北海道名寄市
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 深名線
キロ程 117.8 km(深川起点)
電報略号 ニナ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線(廃止時)
開業年月日 1937年(昭和12年)11月10日[1]
廃止年月日 1995年(平成7年)9月4日[1]
備考 深名線廃線に伴い廃駅
テンプレートを表示
1977年の西名寄駅と周囲約500m範囲。右が名寄方面。貨物用の側線を2本持っているのが良く判る。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

西名寄駅(にしなよろえき)は、北海道上川支庁名寄市曙にかつて設置されていた、北海道旅客鉄道(JR北海道)深名線廃駅)である。事務管理コードは▲121416[2]

廃止直前は停車する列車が下り(名寄方面)2本、上り(朱鞠内方面)1本と極めて少なかった[3]

歴史

駅名の由来

名寄市の西方に位置することから[4]

駅構造

廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは線路の北側(名寄方面に向かって左手側)に存在した。分岐器を持たない棒線駅となっていた[8]。かつては2面2線の相対式ホームを有する、列車交換可能な交換駅であった。使われなくなった1線は、交換設備運用廃止後は撤去された。そのほか、本線から構内南側に分岐する貨物側線を3線有していた[8]。この貨物側線は木材運搬に使用され、1983年(昭和58年)4月時点では分岐器が深川方、名寄方の両方向とも維持されていた形で2線が残存していたが[9]、1993年(平成5年)までに撤去された[8]

無人駅となっていたが、有人駅時代の木造駅舎が改築されて残っていた。駅舎は構内の北側に位置し、ホーム西側とを結ぶ通路で連絡した[8]。駅舎は無人化後縮小され、待合室部分のみの間口の狭い建物となっていた(1983年(昭和58年)時点ではこの形状[9])。

利用状況

  • 1992年度(平成4年度)の1日当たりの乗降客数は2人[8]

駅周辺

民家は少なく、周囲は休耕が目立っていた[9]

駅跡

西名寄駅の停車場接近標識が残っている(2025年6月22日撮影)

2000年(平成12年)時点では全ての施設が撤去されて既に整地され[11]、2011年(平成23年)時点では駅跡地に「上川ライスターミナル」の物流センター倉庫が建築されており、倉庫の前に停車場接近標識が立っている[12]。物流センター敷地内に道北なよろ農協の米低温貯蔵施設が2025年(令和7年)3月に完成した[13]。貯蔵施設の工事期間中、接近標識は一時的に撤去されたが、施設完成後は現存している。また、駅名標のレプリカが天塩弥生駅の駅名標と共に名寄市の「名寄市北国博物館」に、キマロキ編成とともに保存されている。

隣の駅

北海道旅客鉄道
深名線
天塩弥生駅 - 西名寄駅 - 名寄駅

脚注

  1. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、848頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、224頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ 『道内時刻表 1995年3月号』弘済出版社、1995年3月1日。 
  4. ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、115頁。ASIN B000J9RBUY 
  5. ^ 大蔵省印刷局(編)「鉄道省告示 第418号」『官報』第3253号、国立国会図書館デジタルコレクション、1937年11月4日。 
  6. ^ a b 『新名寄市史 第2巻』名寄市史編さん委員会、2000年11月、434頁。 
  7. ^ 「深名線71年の歴史に幕 さよなら列車は超満員 名寄駅でお別れ式 新たにJRバス出発」『名寄新聞』1995年9月5日。
  8. ^ a b c d e 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)77ページより。
  9. ^ a b c 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)206ページより。
  10. ^ 書籍『北海道道路地図 改訂版』(地勢堂、1980年3月発行)15ページより。
  11. ^ 書籍『鉄道廃線跡を歩くVII』(JTBパブリッシング2000年1月発行)36ページより。
  12. ^ 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社2011年9月発行)181ページより。
  13. ^ 「道北なよろ農協 長期保管と貯蔵能力増強 米低温貯蔵施設の竣工式行う 出荷でスムーズな受け入れ期待」『名寄新聞』2025年3月22日。

関連項目





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「西名寄駅」の関連用語

西名寄駅のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



西名寄駅のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの西名寄駅 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS